みなさんはもう見ただろうか。クイーン ボヘミアンラプソディ
まだ見ていなくて、近くに映画館があるならこんな駄文を読まずに今すぐ映画館に行こう。
そのぐらいの価値がある。
私が上司なら、「クイーンの映画見るので会社休みます」といったら、それだけで査定評価+20点だ。
目次
あらすじ
世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。
クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。
「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。
映画.com https://eiga.com/movie/89230/ より引用
ストーリーとしてはオーソドックスな伝記物、主にフレディを追う視点で結成からライブエイドまでを映像化している。
フレディを追うというと、どうしても(きれいに言えば)あの華やかなプライベートのイメージがあるが、この映画はそういう刺激的な描写は少なめ。というかほとんどない。
逆に音楽的刺激はめちゃめちゃ多め。
小学生はさすがに興味はないだろうが、中学生以上で音楽好きなら家族連れでも十分楽しめると思う。つーか中学生が見て雷に撃たれてほしい。昔のまーさんみたいに。
公開期間
2018年11月9日(金)~おそらく1.5ヶ月程度
配信・ブルーレイ(DVD)
だいたい公開日から半年程度あとに発売されるパターンが多いので、来年(’19年)の5月頃でないかと予測
感想
前提として
まず前提として、まーさんはクイーンが好きだ。大好きだ。
1980年代生まれなので物心ついたときにはライブエイドも終わっていたし、フレディも残念ながら亡くなっていたが
中学生時代にふとTVで流れた「Don’t Stop Me Now」で雷に撃たれ、すぐにTSUTAYAに行ってアルバムを借り、MDに入れて常に持ち歩いていた。
当時まーさんのMDに入っていたのは、ビートルズ、ディープパープル、レインボー、イエス、ザフー、など。
典型的な(悪い意味での)洋楽かぶれで、学校のクラスには音楽的に話が合う友達などおらず、また、その事自体がひねくれた自尊心を満たしていた。
話を戻そう。
そういった、クイーン大好き人間が見た場合の感想なので、映画的なストーリーがどうとか、演出的にどうかについてはだいぶ甘め。
感じた事
もう中盤から最後まで泣きっぱなし。
後半話をたたみかけるときなんてずっと泣いてたと思う。
となりのおばさんも泣いてた。ハンカチ貸したかった。
まーさんが感じた点は以下5つ
①クイーンというバンドが生み出した音楽のすばらしさ。
②フレディ・マーキュリーというシンガーのすばらしさ。
③「愛」とは何かと考えされられるテーマ性。
④ほんでこれがほぼ事実という驚き。
⑤今世の中で起きている移民問題やセクシャリティでの差別について
この映画は映画的な演出は控えめである。しかし、それが良いと思う。
要所要所でクイーンの楽曲がちりばめられ、またそれがフレディの心情ととてもマッチしている。(まぁ本人たちが作っているのだから間違いはない)
ストーリーがどうとか、演出がどうとか、そんな事はあまり関係ない。
もう音楽だけで映画が成立している。
それだけクイーンの楽曲とフレディの歌声のパワーがすごい。
劇中で描かれるフレディの人間性については、今までイメージしていたよりもおとなしく見える。
もっとアーティスティックで激情的な人間を想像していたが、さみしがり屋で、ロマンチストでコンプレックスが強い、優しい人間に描かれている。
劇中ロジャー・テイラーに「ヒステリー担当はおれだ」とか言いながら喧嘩を収めるが、全然ヒステリーなんておこさない。
制作陣の名前にジム・ビーチ、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーの名が入っているので、フレディの人間性についてはおそらくこの映画の通りなのだと思う。
劇中で使用される楽曲には、訳された歌詞がきちんと書かれており、当時は楽曲の良さだけで聞いていた曲も、しっかり意味が入ってきてそこも泣けるポイントだった。
フレディは容姿・出自・宗教・セクシャリティ、様々な面でコンプレックスや孤独を感じていたようだ。
ただ、彼には歌とバンドがあった。
彼が作った楽曲の多くは「愛」がテーマになっていると思うが、その背景がこの映画でしっかり理解することができた。
残念ながらフレディは病に倒れたが、彼が残した素晴らしい楽曲は様々な困難な状況に置かれた人々をこれからも勇気づけると思う。
みんなもクイーン聞いて!昔のバンドだなんて思わずに!
ブライアン・メイのギター
有名な話(常識)であるが、彼は100年以上暖炉に使われていた木材を使い、父と造り上げた「レッドスペシャル」というギターを使っている。
そして、ピックは6ペンスというイギリスの硬貨を使う。
それがあの独特なサウンドを生み出すのだが、ブライアン・メイファンとしてはすこーーーしでもいいのでギターの制作風景や、演奏法なども映像化してほしかったが、完全に蛇足となることは目に見えている(笑)
役者について
まず第一に、よくこんな似てる俳優集めてきたなと思う。
特にブライアン・メイとジョン・ディーコンはこれ本人ちゃうん?ていうぐらいのできばえだった。
楽器弾く姿もさまになってる。
実際にブライアン・メイを演じたグウィリム・リーはギターが上手だそう。
楽器を弾くアップの映像でも代役は必要なかったようだ。
だけど、本人目の前にしてギターを弾くのは相当緊張しそう。
フレディ役のラミ・マレッタは、映画後半は完全にフレディになってた。
そこにフレディが居るという事に違和感が無かった。
見た目の雰囲気的にはもっとフレディは“オトコ”くさい感じとは思うが、容姿とは関係なくフレディが降りてきている。
特にライブエイドの動きはほんとに涙ちょちょぎれた。
最後に
クイーンファンなら見て全く損はない。
映画館の大音量・大画面でクイーンの素晴らしい楽曲と、ライブ映像(完コピ)が見られるなら安いものだ。
また、これからクイーンの楽曲を聴く際には映画の映像とリンクし、さらに良い体験となると感じる。
映画の体験としての素晴らしさだけではなく、これからのクイーンの楽曲を聴く価値も上げてくれる良い映画だった。
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もう一生のうちクイーンは1曲しか聞けないと言われたら
クイーン好きの皆さんに聞いてみたい。
もしこの先、もう1曲しかクイーンの曲を聴けないとしたら何を選ぶか。
私は悩みに悩み「Hammer to Fall」を選ぶ。
・まーさん的映画おすすめ度
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